少量で多くのエネルギーを発生させることのできる化石燃料は利便性が高く、運搬費などのコストも安価なため各国で主要の燃料として使われています。化石燃料は、何億年と時間をかけて自然界で作り出されており、有限の資源です。先進国・途上国ともにますます経済が発展し需要と供給のバランスが崩れたまま使い続ければいずれ枯渇します。では、いつ枯渇するのか、化石燃料に変わるものはあるのか見ていきましょう。

まず、いつ枯渇するのかという点ですが、現時点で石油、天然ガスは約50年、石炭は約130年と言われています。近年では、再生可能エネルギーが利用されるようになったため、化石燃料の枯渇期限は少し伸びているとされています。しかし、このままの状態が続けば確実に枯渇します。
枯渇してしまった場合、電気や自動車などが使えなくなり、現在のような快適な生活を送ることはできなくなります。

そして次に、化石燃料に変わる燃料はあるのかという点ですが、風力、水力、太陽光などの再生可能エネルギーが考えられています。
化石燃料とは異なり、二酸化炭素の発生を抑え、なおかつ、環境を守りながらエネルギーを生み出すことができるため、研究が進められています。複数の再生可能エネルギーを組み合わせて利用するエネルギーミックスを促進することにより、これまで通りの生活を送りながら脱炭素社会の実現が可能となるでしょう。