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ひめかんコラム vol.1 産業廃棄物ってなに?家庭ごみとのちがい

「産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)」という言葉は聞いたことがあっても、
「どんなものが産業廃棄物になるのか」「どう処理されるのか」を正しく説明できる人は少ないかもしれません。
今回は、社会の“裏側”を支える産業廃棄物のしくみを、少し深く見てみましょう。


産業廃棄物は「仕事の現場から出るごみ」 

産業廃棄物とは、工場・建設現場・お店など、事業活動の中から出る廃棄物のことをいいます。
たとえば、建設現場で出るコンクリートがらや木くず、工場から出る金属くずや廃油などがそれにあたります。

家庭から出る「生活ごみ(一般廃棄物)」とは、発生する場所と性質が異なるのが特徴です。
事業活動で出る廃棄物は量も多く、扱い方を間違えると環境汚染につながるおそれがあるため、より厳しいルールで処理が求められています。


法律で21種類に分類されている

産業廃棄物は、廃棄物処理法という法律によって21種類に分類されています。
また、爆発性や毒性、感染性など、特に注意が必要なものは「特別管理産業廃棄物」として、専門的な知識と設備を持つ処理業者しか扱うことができません。
このように、産業廃棄物の処理には法令遵守(コンプライアンス)と専門性が不可欠です。
「ただ捨てる」ではなく、「安全に、そしてできるだけ再利用する」ことが求められています。


処理の流れと“マニフェスト制度”

産業廃棄物が出たあとは、排出事業者(ごみを出した会社)が責任をもって、収集・運搬業者、中間処理業者、最終処分業者へと委託します。
その際に重要なのが「マニフェスト(管理票)制度」。
これは、廃棄物がきちんと最後まで処理されたかを追跡できる仕組みで、不法投棄の防止や、処理の透明性を確保するために導入されています。


ひめかんの使命 ―「廃棄物を資源へ」

姫路環境開発(ひめかん)は、産業廃棄物を単に処理するだけでなく、再利用・再資源化を通じて、循環型社会の実現に貢献しています。

自社では、木くずを破砕してチップ化し、製紙原料や燃料などに活用しています。
また、コンクリートガラやアスファルトガラも破砕してリサイクル砕石として再利用。
そのほかの廃棄物も、性質に応じて適正な再資源化ルートへと送り出しています。

ひめかんの仕事は、表に見えませんが、
社会の“当たり前”を支える大切なインフラの一部なのです。